Puppy LinuxをUSBメモリーにインストールした

Puppy LinuxUSBメモリーにインストールして使い始めました。

USBメモリーにインストールする利点・欠点

  1. 利点
    1. 既存のOS環境を壊さないため気軽に使える
    2. 出先のPCでいつもの環境が使える
  2. 欠点
    1. 一般的に内蔵HDD/SSDに比べてUSBメモリーは読み書きが遅い
    2. 一般的に内蔵HDD/SSDに比べて容量が少ない

Puppy Linuxでは起動時にファイルをUSBからメモリー上に読み込んで動作するため、動作中にUSBメモリーを読み込むことはほとんどなく、読み書き速度はそれほど問題になりません。

また、Puppy Linuxのシステムファイル(ISOファイル)は5.7.1日本語版で134MBなので、2〜4GBのUSBメモリーがあれば余裕で動きます。

インストール方法

USBメモリーへのインストール方法は主に2つあります。

  1. CD-Rなどのメディアでブートし、USBメモリーにインストールする
  2. Windows上からUSBメモリーにインストールする

どちらの方法でインストールしても、ほとんど同じです。(違いがありますが、後述します。)

2の方法はCD-Rなどを作成する手間が必要なく、自分も2の方法でインストールしたため、ここでは2の方法を説明します。

Windows上からUSBメモリーにインストールする

1. ISOファイルを取り寄せる

はじめにインストーラのISOファイルを取り寄せます。私はPuppy Linux 日本語版のページからprecise-571JP.isoをダウンロードしました。

2. UNetbootinを取り寄せる

次に、ISOファイルを書き込むツールであるUNetbootinをダウンロードします。UNetbootin, Universal Netboot Installer プロジェクト日本語トップページ - OSDN

3. UNetbootinを実行し、USBメモリーに書き込む

「ディスクイメージ」欄にISOファイルをドラッグ&ドロップするか、ファイルの場所を指定します。

タイプを「USB ドライブ」、ドライブに実際のUSBドライブ名を指定し、OKをクリックします。

4. USBメモリーから起動する

いちどPCの電源を切り、USBメモリーから起動します。もし内蔵HDDから普段使っているOSが起動してしまった場合には、BIOSの起動ドライブ設定で内蔵HDDよりUSBメモリーの起動順を先にします。

CD-Rなどからインストールした場合との違い

UNetbootinでインストールすると、ファイルがUSBメモリーの直下に展開されます。

CD-Rなどの起動メディアからインストールすると、USBメモリーの中に任意のディレクトリを作り、その中にインストールすることができます。こちらの方法では、複数のバージョンのPuppy Linuxをインストールすることができます。


(UNetbootinでインストールしたときのUSBメモリーの状態。USBメモリーの直下にファイルが展開されている。)